2015.07.15 Wed

Written by EDGE編集部

アジア

豊富な資金力を武器に、欧州やJから監督・選手を集める、タイの『ウボンUMTユナイテッド』を知っているか?

写真:UBON UMT

近年、タイサッカーの勢いが著しい。豊富な資金力を元にJリーグと同等か、それ以上のレベルの外国籍選手を集め、年々チーム力はアップしている。日本のJ3に当たる、ディビジョン2(3部リーグ)に、異彩を放っているクラブがある。それが『ウボンUMTユナイテッド』だ。現地事情を知るエージェントが「今後、Jリーグからの移籍もあり得る」という待遇面の良さで、欧州から監督・選手を獲得。タイリーグに旋風を巻き起こそうとしている。(文・本多辰成)

タイにはプレミアリーグ(1部)からディビジョン2(3部)まで、120以上ものプロクラブが存在する。今季は1部が18クラブ、2部が20クラブ、3部は6つの地区に分かれて計80クラブ以上が戦っている。全77県のほとんどにチームがあるという裾野の広さは、タイサッカーの大きな強みだ。

AFCチャンピオンズリーグでの活躍で、日本での知名度も高まったブリーラム・ユナイテッドを筆頭に、リーグの成長とともに資金力のあるクラブも年々増えている。

その流れは下部リーグにも広がりつつあり、今季、ディビジョン2の東北地区に所属する『ウボンUMTユナイテッド』もその一つだ。ウボンラーチャターニー県にある大学の学長がオーナーを務めるこのクラブは、豊富な資金力で存在感を見せている。

タイを拠点に活動するエージェントの真野浩一氏(ユーロプラス)は、ウボンUMTユナイテッドの資金力についてこう語る。

「選手の待遇を見ても、ディビジョン2の平均的なチームとは次元が違います。おそらくディビジョン1の中位以上の資金力があるでしょう。3部リーグですが、待遇や環境を考えれば、Jリーグからの移籍も十分にあり得るチームです」

実際、今季前半にはヴァンフォーレ甲府やロアッソ熊本でのプレー経験もある宇留野純が所属しており、2012年にザスパ草津でプレーしていた、ブラジル人のアレックス・ラファエルなどもいる。

監督には2013年のACLでブリーラム・ユナイテッドをベスト8に導いたイギリス人のスコット・クーパーを招聘するなど、ディビジョン2とは思えない資金力がうかがえる。

そのウボンUMTユナイテッドに、新たな日本人選手が加わった。昨シーズンまでモンテネグロリーグでプレーしていた、山崎健太だ。

ヨーロッパからタイの3部リーグへの移籍というと「ステップダウン」の印象も受けるが、山崎の場合は違う。高い評価を受け、選択しての移籍だった。

<次ページ>モンテネグロ1部リーグから移籍した山崎健太には、移籍金が支払われた

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