2014.12.27 Sat

Written by EDGE編集部

ヨーロッパ

FCバルセロナの強さの秘密は「サッカーを理解する力」にある

写真:Tomoyuki Suzuki

圧倒的な強さで『ジュニアサッカーワールドチャレンジ2014』の王者に輝いた、FCバルセロナの下部組織。彼らの強さの秘密とは? 一体、どこが日本のクラブと違うのだろうか?(取材・文/鈴木智之)

2014年、8月末に行われた『U-12ジュ二アサッカーワールドチャレンジ2014』。

FCバルセロナが圧倒的な強さを見せつけ、2大会連続の優勝を果たした。

6戦全勝、得点23、失点1と申し分のない結果である。

ではなぜ、FCバルセロナは圧倒的な強さで優勝できたのだろうか。

まず挙げられるのが、タレントの存在だ。

大会MVPに選ばれた、フォワードの9番パブロ・モレノ、そしてアンカーの位置でゲームをコントロールする、6番のモリバ・コーロマ。

170cm近くあり、体格にも恵まれた2人を日本の少年たちは止めることができなかった。

FCバルセロナのマルセロ・サンス監督は、パブロ・モレノ選手について「彼は将来、クラブにとって重要な選手になるかもしれない」と、スター候補の1人であることを認めている。

彼の凄さはスピードや身体の強さといったフィジカル面に目が行きがちだが、実のところオフ・ザ・ボールの動きにある。

具体的には、「スペースを作り、使うプレー」だ。

プロの選手でも実行するのが難しいこのコンセプトを理解し、実践するレベルは飛び抜けていた。

バルサの背番号9はボールを受ける前に、どこにスペースができて、どうすれば相手のマークを外した状態でボールを受けられるかを常に見ながら、最終ラインの選手と駆け引きをしてパスを呼び込んでいた。

12歳にして「どこにスペースができるか」「どの身体の向きでボールを受ければスムーズにシュートまで行けるか」を考えながら動くなど、頭の中はトップレベルの選手に近いものがある。

パブロ・モレノ選手が披露したプレーは、まさに『バルセロナで求められる9番(センターフォワード)』というものだった。

FCバルセロナにはサッカーに対する明確な哲学があり、U-12年代の選手であってもバルサのユニフォームを着てプレーするからには、バルサのサッカーの仕方を理解する必要がある。

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