2020.08.11 Tue

Written by EDGE編集部

Jリーグ&国内

大学サッカー同好会名鑑 Vol.10 「多様な個性の化学反応 慶應キッカーズ」

多数の強豪がしのぎを削る、慶應大学サッカーサークルを象徴する存在。それが慶應キッカーズだ。ピッチの中では激しいトレーニングを積んでいるかと思いきや、幹部いわく「練習の強度を上げると怒られます」とのこと。独自の空気感で楽しみ、大規模ながら全員が主体的に活動する組織の秘密を、幹部の川野、末光、中村、長田に聞いた。(文・写真:大学サッカー同好会名鑑編集部)(記事提供:ユーロプラスインターナショナル)

[編集部]
まずは幹部の紹介をお願いします。

[川野]
僕が代表の川野です。他に副代表の末光と中村、会計主務の長田が来ています。この4人が幹部になります。申込やお金のことは会計主務の長田がやっていて、それ以外のグラウンド手配、メンバー、サッカーに関することは僕と末光、中村の3人でやっています。

[編集部]
現在はコロナウイルスの影響で活動が制限されていると思いますが、普段はどのように活動していますか?

[川野]
授業のある時期は、学校からの近さを優先して、日吉キャンパス近くの中学校を使用しています。学校の無い休み期間中は新横浜、鷺沼など、キャンパスから遠くないエリアで、芝のグラウンドで練習できるようにしています。今年は週3で練習を予定していて、週2で夕方に練習、週1で朝に練習をやる予定です。

[編集部]
活動場所の距離も大事ですよね。グラウンドは定期的に使えるのですか?

[中村]
毎月抽選があって、当たると使用権がもらえます。落ちた時は予算オーバーですが、芝生のグラウンドをとって活動しています。

[末光]
去年までは抽選の申込制限が無かったのですが、今年から1団体の予約の上限ができたので、練習回数に対してグラウンドが確保できるか、少し不安な状況です。

[川野]
学校の近くには芝のグラウンドが無いので、このような形で探しながらなんとかやっています。

[編集部]
コロナウイルスの影響で、新入生の勧誘もうまく行えていないかと思いますが、チームには何人くらい所属していますか?

[川野]
2、3年生で、マネージャーも入れて60人程。その中でプレイヤーは35〜40人です。新入生は全く予想できないですが、例年ですと30人ほど入ってくれています。

[編集部]
練習には何人ぐらい参加しますか?

[川野]
練習には毎回20〜30人が参加してくれます。

[末光]
2コートで11vs11のゲームができるぐらいなので、新入生が来たら40人ぐらい参加することもあります。

[川野]
さすがにフルピッチを2面はとれないですが、少し小さめのコートでなんとか2面同時に出来るようにしています。学校からグラウンドが近く、歩いて行けるというのが、参加率が高い理由かもしれません。あとは、純粋にみんなサッカーが好きですね。

[編集部]
メンバー決めも大変かと思いますが、どのように決めていますか?

[川野]
基本的にはこの4人で決めていますが、僕が決めている部分が大きいかもしれません(笑)。選考基準としてはシンプルに実力を見ています。とはいえ、練習にちゃんと来ている人は出したくなります。今年は実力がそこまで離れていないので、色々な人を出すようにしています。

[編集部]
サッカースタイルはどのようなものでしょうか?

[川野]
丁寧にボールを繋げていくスタイルです。去年は繋ぐことに意識が行き過ぎて、ボールが前に進まなかったので、今年はきちんと判断しながら繋いでいきたいです。コロナで活動休止になる前に練習試合を結構やったので、スタイルは全体で共有できたと思います。

[編集部]
チームのストロングポイントはなんですか?

[川野]
点をとれるところですかね。去年は全然入らなかったので(笑)

[末光]
今年は前線に、1年生の時からAチームで出場していた選手が多いので、層が厚いです。守備陣は3年からレギュラーの選手が多いのですが、体を張って闘志を全面に出したプレーをしてくれるので、全体のバランスがいいと思います。

[編集部]
今年の目標を教えてください。

[川野]
出る大会すべてでタイトルを目指していますが、マガジン杯と全国大会は特に力をいれています。去年のマガジン杯は全チーム予選敗退でした。一応、下位トーナメントで優勝しましたが。

[編集部]
色々な大会に出ると思いますが、ライバルはどこですか?

[川野]
同じ学校のリコタイ(慶應義塾大学理工学部体育会サッカー部)ですかね。

[末光]
あそこには負けたくないですね。

[編集部]
他の大学も含め、仲の良いチームはありますか?

[川野]
リコタイとも仲はいいですが、個人的には早稲田のFC GUSTAのスタメンは、3分の1位が僕と同じ久我山高校出身なので、顔見知りは多いです。

 

グラフィックス2

[編集部]
3人がキッカーズに入った理由を教えてもらえますか?

[川野]
最初はサッカー部に行こうと思ったのですが、授業との両立が大変なことが分かり、諦めました。それでもサッカーをやりたいと思ったので、キッカーズに入りました。

[末光]
自分は、大学ではサッカーをしないつもりでした。でも落ち着いて考えたときに、長い間やっていたのに辞めてしまうのはもったいない、どうせやるなら1番強い所でやりたいと思い、前年度に学内戦で優勝したキッカーズに入りました。

[中村]
僕は5月の半ばまで確定せず、リコタイにも行っていました(笑)。中学、高校とクラブチームでプレーしていたのですが、両方の合宿に参加し、試合をやってみて、キッカーズが部活というよりクラブチームのように感じて、自分に合うなと思いました。あと僕はFWなのですが、リコタイのFWが当時の代表と1個上の次期代表がツートップを組んでいて、そこと勝負するのか?と思ったところですかね(笑)。そんなこともあり、リコタイではなくキッカーズを選びました。

[編集部]
キッカーズの雰囲気はどのような感じですか?

[川野]
サッカーではとにかく楽しくやっていて、味方に怒ったり、プレーを求めたりすることはあまりないかもしれません。

[中村]
むしろ、練習の強度を高めようとすると反発されます。

[編集部]
チームのキープレイヤーは誰ですか?

[川野]
桑原です。緩急のあるドリブルと精度の高いシュートが特長の選手です。去年2月の学年合宿でバンバン点をとってくれてチームも優勝して、彼自身も得点ランキング2位になりました。その時の得点王は、下位リーグで正直強くないチームから固めて点をとっていたので、上位チームとの戦いの中でたくさんゴールを奪ったことはすごいことだと思いますし、今年も期待しています。

 

グラフィックス3

[編集部]
チームのムードメーカーは誰ですか?

[川野]
長田(画像左側)です。自分達の代には長田しかムードメーカータイプがいないので、とても助かります。サッカーが上手い訳ではないですが、試合に出すとチームが盛り上がるので、いるのといないのでは全然違いますね。

[編集部]
全体の仲の良さを感じますが、規模の大きいチームで幹部はどのように決めていますか?

[川野]
決め方は代ごとに違います。去年は投票で決めたようですが、今年は話し合いで決めました。1年生から試合に出ていたのが何人かいたので、そのまま幹部になった感じです。長田君は違いますが(笑)

[末光]
8月の終わりの夏合宿で決めたと思います。

[編集部]
川野君は自分が選ばれる感じはしていましたか?

[川野]
まさか代表になるとは思いませんでしたが、何かしらの幹部になるとは思っていました(笑)

[編集部]
ではなぜ代表を引き受けたのですか?

[川野]
周りに言われたからというのが決め手ではありますが、今思えば戦術やシステムなど色々自分で決められるので、代表になって良かったと思っています。

[編集部]
最後にキッカーズのアピールポイントをお願いします!

[中村]
今年はみんな自信を持ってプレーしている部分が大きいですね。

[川野]
全員が楽しくサッカーする雰囲気なので、どんな選手でも気持ちよくプレーできるサークルです!

[編集部]
ありがとうございました!

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