2017.08.24 Thu

Written by EDGE編集部

Jリーグ&国内

SC相模原代表・望月重良氏が語る、海外クラブでプロになるための方法

SC相模原が今回で5回目となる、海外でプロになりたい選手を対象としたセレクションを開催する。はたして、プロになるためにはどのようなトレーニング、環境が必要なのか。SC相模原の代表を務め、セレクションの発起人でもある望月重良氏に話を聞いた。

高校を卒業して、海外でプレーしたい。大学を卒業したが、プロにはなれなかった――。多くの人にとって18歳から20代前半という時期は、プロサッカー選手という職業に就くことができるかを判断する、最後のタイミングと言っていいだろう。

やれることすべてをやってプロになれた。あるいはプロになれなかった。結果はどうであれ「やりきった」という納得感があれば、次の道へ進むための区切りがつけやすい。神奈川県相模原市を本拠とするSC相模原(J3)は、プロになりたい若者の夢をサポートする事業を行っている。

それが「SC相模原インターナショナルスポーツクラブ」(以下、ISC)だ。今回で5回目を迎えるこのセレクションは、17歳から30歳までの「プロになりたい」という気持ちを持つ選手たちを受け入れ、3ヶ月間、SC相模原の施設、スタッフなどの協力のもと、可能性のある選手に対して海外クラブ(欧州からアジアまで様々)の入団テストを受けるサポートをしている。

SC相模原代表の望月重良氏は「ISCは日本サッカーの裾野を広げるためにも、我々Jクラブができる新しい選手サポートの形」と語り、過去に4度のセレクションを経て、海外クラブへの加入を勝ち取った選手は6名いる。ドイツ、ラトビア、ラオス、タイなど、いずれもトップリーグではないが、「プロになるための、スタートラインに立たせることはできた」(望月氏)と手応えを感じている。

 

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プロになりたいという夢を持ちながら、単身でその夢をかなえるのは至難の業だ。海外留学を経て、現地のクラブに加入するケースもあるが、不確定要素が多いのも事実。そもそもクラブへのツテがなければ、練習に参加することもできない。望月氏は「偉そうに聞こえるかもしれませんが」と前置きをした上で、「プロになるためのルートを持っている、Jクラブという公共性のある我々とコネクションができるのも、セレクションに参加するメリットだと思います」と言う。

 

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SC相模原と業務提携をするタイ・ホンダFC

 

また、プロクラブのセレクションを受けるにしても、コンディションや試合感覚をある程度の期間、キープし続けるのも難しい。「多くの選手がスポーツジムで汗を流したり、ランニングをしたり、母校のサッカー部に参加したりと試行錯誤していますが、その程度では、プロになるために必要なコンディションを作るのは難しい」と望月氏はシビアな意見を述べる。

「過去4回、ISCのセレクションをしましたが、一人としてプロになるために必要なフィジカルの基準を満たす選手はいませんでした。簡単に言ってしまうと、体が細く、当たりに弱い。一人でトレーニングをしているだけでは、フィジカル強化に限界がありますし、サッカーの試合で必要な心肺機能や試合感という部分も足りません」

ISCでは、ここに挙げたような「一人でトレーニングする上での限界」を補うためのプログラムを組んでいる。

 

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「セレクション合格者は週に3回のトレーニングと週末に試合という生活を3ヶ月間送ります。指導をするのはSC相模原のコーチングスタッフで、トレーナーもいます。グラウンドがあって用具が用意されていて、練習をするチームメイトもスタッフも対戦相手もいる。一人でプロを目指すときとは雲泥の差ともいえる環境を用意しています。チーム戦術の指導を受けたことのない選手も多いので、SC相模原のコーチの指導を受けることで、さらなる成長につながります」(望月氏)

セレクションに合格した選手たちでチームを作り、週末には大学生や社会人チーム、あるいはSC相模原のトップチームと試合をすることができる。実力を推し量るには、またとない環境と言えるだろう。

 

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SC相模原提供

 

さらに、選手たちは望月氏を始めとするスタッフと面談を行い、どこの国でプロになりたいかという希望を伝え、その選手のレベルに合わせたルートを探っていく。一方で「3ヶ月のトレーニングを経て、プロになるレベルに到達できない選手には、はっきりと“プロになるのは難しい”と伝えます」(望月氏)。そこでは、プロの世界を長く生き抜き、Jクラブの会長を務める望月氏によるジャッジがくだされるわけだ。

2017年8月時点で、ISCを経て、海外でプレーする選手は6名いる。過去のセレクション参加者は九州や関西からの参加者もいて「セレクション合格後、上京してウィークリーマンションに泊まり、午前中にトレーニング、午後からアルバイトという生活を3ヶ月続けて、チャンスをつかもうとする選手もいた」(望月氏)という。望月氏を始め、SC相模原のスタッフも彼らの意欲に応えようと熱意をもって取り組んでいる。

はたして、彼らに続くプロ選手は生まれるのか。5回目のセレクションは2017年9月17日、神奈川県相模原市の横山公園で16時30分より行われる。

セレクションHP(http://international.scsagamihara.com/

申込用紙
http://international.scsagamihara.com/wp-content/uploads/2016/05/selection05-1.pdf

2017年10月29日(日)『さがみはらドリームマッチ2017』 開催が決定!
http://www.scsagamihara.com/wp/archives/47997

 

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