2016.07.12 Tue

Written by EDGE編集部

Jリーグ&国内

俺の◯◯! クラシックスーツ・望月重良 編「カズさんに教えてもらった、お洒落の真髄」

サッカー業界の人に、サッカー以外に好きなもの、ハマっているものについて熱く語ってもらう企画。それが「俺の◯◯!」です。第一回目に登場するのは、SC相模原代表の望月重良さん。現役時代は名古屋、京都、神戸、市原(当時)、仙台、横浜FCで活躍し、2000年のアジアカップ決勝では、日本をアジアチャンピオンに導くゴールを決めたことでもおなじみです。現在はSC相模原(J3)で代表を務める望月さんの「おこだわり」はクラシックスーツ。スーツとジャケット30着、ネクタイは50本以上を所有する望月さんが、クラシックスーツに惹かれる理由とは?(取材・構成 鈴木智之 フットボールエッジ編集長)

◆28歳でクラシックスーツにハマる

僕がファッションに興味を持ち始めたのは、2000年の時。カズさん(三浦知良)と知り合って、大阪にあった「TIE YOUR TIE(タイ ユア タイ)」というお店に連れて行ってもらったのがきっかけでした。当時、僕は京都サンガに所属していて、カズさんとはチームメイトでした。

「TIE YOUR TIE」はイタリアの言い伝えで「ネクタイをしっかり締めなさい」という意味らしくて、イタリアが好きなカズさんっぽいセレクトですよね(笑)。当時の僕は28歳。いわゆるグッチやアルマーニなどのDCブランドを着るのがカッコイイと思っていました。そんな僕に、カズさんは「大人のお洒落」を教えてくれたんです。

 

IMG_2971

 

最初に「TIE YOUR TIE」に行ったときの印象は大人だな、紳士が来るお店だなと。だって、28歳の若造がイタリアンのクラシックスーツを着るなんて、明らかに早いでしょう?(笑)。だから最初は、自分にはまだ早いと思っていたんだけど、そこでネクタイやシャツを買うようになって、あるときスーツを作ることになったんです。金額ですか? 普通のスーツが何十着も変える値段とだけ言っておきます(笑)。スーツを着るようになって、徐々にしっくり来るようになり、16年ほど愛用しています。いまはお店の人よりも古株になっていますね。

 

IMG_2988

 

◆クラシックスーツとサッカーの共通点

クラシックスーツの何が良いかというと、まず職人が手作りで縫製しているんですね。生地もかなり良いものを使っているから、触り心地が良くてフィット感がいい。デザイン的にも定番なので、何年も着続けることができます。時代によって流行り廃りがないんですよね。実際、10年前に買ったジャケットを、いまでも着ています。

クラシックスーツの良さは、本物であるということ。それが僕を惹きつける原因なのかもしれません。生地自体にとても良いものを使っていて、生地の品質によって値段が変わります。それってすごくシンプルで、本質的なことだと思うんですよね。ブランドのタグやマーケティングの費用が値段に乗っているのではなく、単純に生地と職人さんの腕が価格に反映されている。

それはサッカーも同じだと思います。選手を獲得するときに、過去に所属したクラブがどこか、タイトルを獲ったかなどは付属的な要素でしかなくて、大切なのはその選手の本質。いまどんなプレーができるか、です。サッカー界では、経歴を見て獲得した選手が、チームのサッカーに合わないことも日常茶飯事ですよね。経歴が大事なのではなく、その選手のポテンシャルを見抜かないといけない。それが僕の仕事でもあります。

 

IMG_3006

 

◆クラブの代表として、戦闘服の気持ちでスーツを着る

現役時代、僕の戦闘服はユニフォームでした。でもいまはSC相模原の代表として、グラウンド外での活動がメインになっています。立場上、人と会うときにちゃんとした格好をすることも大切ですし、基本はネクタイを締めるようにしています。クローゼットにはネクタイが50本以上あって、その日の気分や出かける先、会う人によってセレクトしています。

でも、一番気が引き締まるのが、SC相模原のネクタイを締める時。実はこれ、「TIE YOUR TIE」にお願いして作ってもらったんです。SC相模原の職員と選手全員が持っていて、試合の日は職員みんながこれを締めて業務にあたっています。選手はオフィシャルな場に出るときや、移動のときにはスーツにネクタイを締めています。

 

DSC_0021-800x450

SC相模原のネクタイ。TIE YOUR TIEとのコラボ製品

 

そう考えると、僕はファッションが好きというよりも、クラッシックスーツとネクタイが好きなのかもしれません。自分にとって、スーツは戦闘服ですから。これからSC相模原として、J3のシーズンは続きますし、目標であるJ1昇格に向けて、ピッチ内外で戦いは続きます。これからも戦闘服を来て、ピッチ外の戦いにも勝利したいと思っています。

 

IMG_30112

望月重良(もちづきしげよし)1973年生まれ。日本代表通算14試合1得点。Jリーグ通算200試合18得点。清水商業高校では全国制覇を経験。筑波大学時代には、ユニバーシアード福岡大会で優勝。1996シーズン、名古屋グランパスに入団。1年目からレギュラーを獲得する。以降、攻撃的MF、ボランチ、右サイドアタッカーとポジションを変えながらも、チームの核として活躍。代表でも2000年のアジアカップ決勝では決勝点を挙げる活躍で優勝に貢献。2006シーズンに現役を引退し2008年に神奈川県相模原市にSC相模原を創設。2014シーズンより過去最短でJ3に昇格させる。

 

<取材協力>
TIE YOUR TIE AOYAMA

 

IMG_2985

4-23-11, Minami-aoyama, Minato-ku, Tokyo
T/ +81 (3) 3498 7891

http://www.tieyourtie.com

 

<SC相模原インターナショナル セレクション開催!>

「海外でプレーしたい!」という夢をもつ18歳~30歳を対象にした、海外クラブ挑戦プログラム。それがSC相模原インターナショナルだ。昨年から今年にかけて2度のセレクションを行い、3名の選手がタイ、ラオス、ドイツのクラブに加入することが決まっている。

発起人の望月さんは「プロになりたいけど、環境が整わずに夢を断念する選手は多い。そういう人たちに手を差し伸べるのが、このプロジェクトの役目」と語る。SC相模原インターナショナルへの参加希望者は、セレクションに合格するとプロのトレーナーやホペイロが揃った環境で、週に5日活動し、SC相模原のコーチ陣から直接指導を受けることができる。

望月氏は「がんばっていてもチャンスがないと、プロにはなれない。我々が持つ人脈を使って、チャンスをものにしてほしい。高校や大学を卒業して、プロになりたいんだけどコネクションがないという人は、ぜひ連絡してきてほしい」と力強い眼差しで語る。練習会は随時開催中。詳細は下記ホームページまで。

 

ib_international

http://international.scsagamihara.com/category/contract/

 

TOPページ広告

◀︎前の記事 トップ ▶︎次の記事