2016.05.26 Thu

Written by EDGE編集部

育成・トレーニング

小学生でも簡単! 選手と保護者、コーチがスマホで体調を共有する取り組み「ペアコチ」とは?

サッカーの指導者からすると、わかっているようで漠然としたイメージで捉えるしかないのが、選手のコンディション。「あの選手、疲れているようだ」「なんとなく元気がない」「いつもより走れていない」。これらはあくまで感覚やイメージでしかなく、実際のところどうなのかは見えにくいのが現状だ。今回紹介する「ペアコチ」は、スマートフォンアプリ「CLIMB DB」を使って選手のコンディションを“視える化”し、選手、指導者、保護者の三者間で共有する取り組み。これを使うことで、選手の体調やケガの状況から、体重や睡眠時間といったコンディショニングに不可欠なデータを、三者間で共有することができるのだ。

今回は「ペアコチ」をチーム強化に役立てている『FC.PROUD』(東京都/U-12)が、どのように有効活用しているのかをレポートしたい。「選手をもっと成長させたい!」と願う指導者の方は、参考にしてみてはいかがだろうか。

FC.PROUD(U-12)監督・南里雅也氏によると、ペアコチは「選手のコンディション管理になくてはならない存在」になっているという。とくに重宝するのが、強度の高いトレーニングをした後や、連戦が続く夏休み、ゴールデンウィークなどだ。

「私は、日々のトレーニングに強度を求めています。常に頭も身体も動き続けて、集中したトレーニングをするように心がけているので、選手たちが日々の練習でどれだけ疲労しているかは、注意して見ています。ペアコチを始める前は、選手たちの顔色や雰囲気を見て判断していましたが、いまは練習前日の夜に、選手が自分の体調や痛めた箇所などをアプリに入力するので、それを見て『明日のトレーニングはプランどおりやろう』『トレーニングの強度を落とそう』といったように、練習を構築する上で役立てています」

 

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練習の強度を求め、ミーティングに熱が入る

 

このアプリには「体重」「睡眠時間」「その日の体調」「痛めている部位」などを直感的に入力できる箇所があり、小学生でも簡単に記録することができる。南里監督は言う。

「ペアコチを通じて痛めている箇所や、内科的な病気を報告できるのが良いですよね。たとえばアプリを見て、ある選手の項目にケガマークがついていたとします。そうなったときに『あの場面でケガをしたのかな』と、練習を振り返ることができますし、保護者の方にも『痛そうにしていたので、病院に行ってもらっていいですか』と連絡をすることもできます。選手の立場からすると足が痛い、体調が悪いというネガティブなことは言いにくいですよね。でも、ペアコチを通じてケガや病気の共有が簡単にできるので、『足、大丈夫? 調子どう?』とコミュニケーションをとりやすくなりました」

保護者にとっても、このアプリはなくてはならないツールになっているようだ。FC.PROUDの保護者に日々の使い方を聞くと、次の答えが返ってきた。

「うちの子は体重を計って、アプリに入力するのが日課になっています。体重の増減がグラフで見られるので、成長の記録が目に見えるんですよね。いままで、子どもは勝手に大きくなっていると思っていたようで、なかなか体重が増えないと『俺の体重、これしかないの?』と言って、それまで以上にご飯をたくさん食べるようになりました」

 

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保護者からは「成長の記録が見られるので良い」と好評

 

成長期の子どもに欠かすことの出来ないのが、バランスのとれた食事だ。サッカーをして毎日遊びまわり、子どもたちは多くのエネルギーを消費している。成長過程にある子どもの身体には、身体を成長させるための要素、つまり栄養が不可欠。なるべくたくさん、バランスのとれた食事をとることで身体の素地ができあがり、身長も伸び、体重も増えて、大人の身体へと近づいていく。

南里監督はアプリを導入したことで「子どもたちの食事に対する意欲も高まった」と言う。

「保護者の方からメッセージ欄に『今日はあまりご飯を食べませんでした』と届けば、次の日の練習で『昨日あれだけ激しくトレーニングしたのに、ご飯を少ししか食べないと疲れも取れないし、体も大きくならないよ』と言うこともあります。そうすると、子どもは意識して食べるようになるんですよね。親の言うことは聞かなくても、サッカーのコーチから言われることは聞いて、やるようになることもありますよね。そこは、保護者とコーチとで役割分担をしながら、アドバイスができればと思っています」

 

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練習後、スマホで選手の体調をチェック

 

ペアコチは日々の体重や体調、睡眠時間などを把握することで「なぜ今日はコンディションがいいのか」「なぜコンディションが悪いのか」というように、原因や理由を探ることのできる取り組みだ。子どもたちが好きなサッカーで良いプレーをするために、コンディションに気を配るようになれば、より良い生活習慣が自然と身につくことになる。南里監督は言う。

「長友選手や香川選手など、海外で活躍するトップレベルの選手は人一倍、身体に気を使っていますよね。良いプレーをするために、体調を管理するのは当たり前の時代になってきていて、小学生時代から良い習慣を身につけることができれば、成長の曲線も変わってくると思います。指導者も保護者もそれを理解することが大切で、たとえば、毎日の食事で栄養のあるもの食べさせようとメニューを考えたり、睡眠時間が少ないから早く寝たほうがいいんじゃないと言ったりと、子どもの成長のために、大人ができることはたくさんあると思っています」

サッカーで良いプレーをするため、食事や睡眠などの体調管理に役立つペアコチは、強い味方になってくれるだろう。U-11年代の強豪クラブが参加する全国リーグ『プレミアリーグU-11』に出場するチームは、すでに導入が進んでいるという。情報感度の高いチーム、指導者はすでに活用しているペアコチ。子どもの成長に働きかけるツールを、ぜひ試してみてほしい。

<画面イメージ>

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選手個々の体調やケガの情報が確認でき、メッセージも送ることが出来る

 

<ペアコチに興味のある方は、下記お問合せまで>PR
CLIMB Factory株式会社
http://www.climbfactory.com/solution/

電話:03-5333-6577(営業部・柴田/永田)
Mail:ask-climbfactory@climbfactory.com

CLIMBFactory_logo

 

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