2014.12.30 Tue

Written by EDGE編集部

高校&ユース

開幕戦 東福岡 2対0 三鷹「横浜FM加入内定・中島の活躍で東福岡が初戦突破」

第93回高校サッカー選手権・開幕戦。優勝候補の東福岡が三鷹と対戦した。押し込みながらも点が入らない苦しい展開の中、J1横浜F・マリノス加入内定のキャプテン、中島賢星がチームを救う活躍を見せた。(取材・文 鈴木智之)

シュートを打てども、打てども入らない。

嫌な流れを断ち切ったのが、背番号10を背負う中島賢星だった。

後半開始直後の2分、左からのコーナーキックに飛び込みヘディングでゴール。

「キャプテンでもあるし、10番を背負っている以上、苦しいときに点が取れる選手にならないといけない」と、エースとして強い自覚を持って臨んだ初戦で、大仕事をやってのけた。

森重潤也監督も「結果を残したという意味では満点の出来」と称えた。

高い技術と冷静な判断、広い視野から繰り出すパスで攻撃をリードする姿は、タレント軍団の中でも別格の存在感。

「周りを使えて、ゴールを狙えるのが自分の特徴。リズムが悪くなったら低い位置まで落ちて、パスをさばいてゲームを組み立てること、ゴール前まで攻め上がってシュートの場面に顔を出すことを心がけています」(中島)という、BOX to BOXのプレーでピッチに君臨した。

前半15分には、左サイドで対峙するDFを股抜きでかわし、ふわりとしたボールでクロスをあげた。

味方にはわずかに合わなかったが、182cmの長身から繰り出す柔らかなボールタッチ、アイデアあふれるプレーにスタンドはどよめいた。

理想とするのはイニエスタとジダン。

「試合前に映像を見ます。“ここにパスを出すのか!”という状況判断、ボールタッチの柔らかさ、ゴールを決めるところは、理想の選手でもあります」(中島)

 開幕戦では三鷹を圧倒し、21本のシュートを打ちながらも、流れの中からの得点はゼロ。

中島は次戦に向けて、改善点を分析する。

「バイタルエリアの攻略が重要になると思います。引いた相手を崩すためには、パスを出して動くことが大切。前線の選手が連携して、イメージが噛み合ったときはすごい攻撃ができるので、その回数を増やしたい」

今大会、優勝候補の最右翼と目されており、どのチームも最大限の警戒を払うことは、想像に難くない。

「インターハイで優勝したこともあり、どのチームもヒガシを倒すために頑張っているという話を聞きます。僕たちと試合をする相手は、常に決勝戦の気持ちで向かってくると思いますが、動揺せずに自分たちのサッカーができれば、結果はついてくると思います」(中島)

 中島だけでなく、J1神戸加入内定の“ヒガシのクリロナ”ことMF増山朝陽、巧みなポストプレーで基点を作る、FW木藤舜介、最終ラインの壁となるDF加奈川凌也、DF小笠原佳祐など、各ポジションにタレントを擁する“赤い彗星”。

並み居るライバルを退け、インターハイとの2冠を目指す。

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