2016.03.18 Fri

Written by EDGE編集部

Jリーグ&国内

豊嶋邑作インタビュー「柏の育成組織を経て、ヨーロッパで磨いたスタイルをJ3で生かす」

――それが、ベルギー2部のCSヴィゼですね。

豊嶋:はい。ベルギーの2部はフィジカル重視のリーグだったので、自分のように小回りがきくドリブルをする選手は少なかったこともあり、珍しがられて評価もしてもらえました。ですが、代理人トラブルに巻き込まれて契約が破談になってしまったんです。リザーブリーグには出て、ゴールも決めていたんですけど…。その後、新しい代理人と契約をして、モルドバのクラブに行きました。そこではトラブルもなく、試合にも出られていたのですが、12月の最終戦でアキレス腱を切ってしまいました。その後、手術をしてリハビリをしているときに、ラトビア1部の上位を狙えるクラブからオファーが届いていたので、そこに加入しました。そのクラブでは18試合に出場して、チームは6位でした。

――そこからどのクラブに移籍したのですか?

豊嶋:2014年にモンテネグロリーグのFKロブチェンに移籍しました。そこは強豪でリーグ2位、カップ戦優勝と良いチームだったのですが、キャンプで肉離れをしてしまって、無理やり復帰してまた肉離れ。最後までリハビリで、満足に練習もできませんでした。その後、レンタル移籍でFKベラネに行き、スタメンを獲得して、通算で4ゴール決めました。レンタルが終わって、ロブチェンに戻る選択肢もあったのですが、給料が未払いだという話を聞いていたので、日本でやろうと思い、契約満了で日本に帰ってきました。それが2015年の6月です。それで、J3のグルージャ盛岡にお世話になることになりました。

――ヨーロッパで学んだことは?

豊嶋:ピッチ内外で学んだことはたくさんあります。ピッチ内では、身体の使い方をどうするか。日本だと、パスを受けた状態が悪ければ、一度戻してリターンを受けて、仕掛け直すことができるのですが、海外でそのプレーをすると、二度とボールが自分のところに戻って来ないんです。ボールを持ったら自分のプレーで完結しないと、見せ場がないんですね。だから、ボールを持ったらドリブルで仕掛けるという積極性や姿勢は、自然に出るようになりました。

――日本人の中でプレーするときと、外国人の中に入ったときに出さなければいけないプレーは違いますか?

豊嶋:全然違いますね。外国人の中に日本人が入ると、Jリーグでいえばブラジル人が助っ人で来ているような感じなので、周りと同じプレーでは評価されません。飛び抜けた違いを見せて『この選手は試合で使わないといけない』と思わせる必要があります。ミスなく終わって、チームに貢献した、では話にならないんです。この選手にボールを渡せば点が入りそう、チャンスになるという、誰が見てもわかるプレーをし続けないといけないんです。ある程度のレベルではダメですね。極端にいうと、ゴールに向かうプレーが良いプレー。それ以外はダメなプレーという感じです。

――でもそれは、ポジションによって違ってきませんか?

豊嶋:そうかもしれません。守備の選手は安定感が求められます。だから、ボランチやディフェンスの選手は、日本でやっているプレーをそのまますれば、評価されます。味方のサポートができて、パスができる選手は、モンテネグロにはあまりいませんでしたから。パスをさばいてくれると、周りから「あいつはスターだな」と言われて。いや、普通にプレーしているだけでしょと思ったんですけど(笑)

――J3の環境はいかかがですか?

豊嶋:自分がいた東欧に比べれば、かなり良いと思います。今季は日本のみなさんに、自分のプレーをたくさん見てもらえるように、頑張りたいと思います。応援、よろしくお願いします。

――今季の活躍を期待しています。

豊嶋:ありがとうございました。

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<プロフィール>
豊嶋邑作(とよしまゆうさく)
1991年7月6日生まれ。茨城県つくばみらい市出身。父の仕事の都合で移住したコスタリカでサッカーを始める。小学校から高校まで柏レイソルの育成組織に所属し、高校卒業後、ベルギーの2部リーグでプレーする。その後、モルドバ、ラトビア、モンテネグロのリーグでプレーし、2015年に日本サッカー界に復帰を果たした。グルージャ盛岡所属。公式ブログ(http://ameblo.jp/yusaku-diary/)。Twitter(@worldyu0706

取材協力:CLIMB Factory

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