2016.03.10 Thu

Written by EDGE編集部

インタビュー&コラム

野洲高を日本一に導いた『湖国の天才軍師』岩谷篤人さんから学んだ覚悟(2)【久保田コラム】

◆見切れる選手を育てる

最後に――。

実はこの日のハイライトが《見切る》について話をされた時。見る でも 観る でもなく《見切る》技術が大事なんだと。

ドリブルを教えるのも《見切る》スキルをつけさせるためだし「あ、こいつ見切ってんな」と思えば、例え簡単なバックパスをしたとしても、そいつは巧いって思える、と。

では《見切る》とは具体的にどういうことなのか。それを、詳しく話してくれました。それは今までの自分にはない発想で、目から鱗のものでした。

これは「外では話さないことなんや。でも今日はサービスや」と言われたので、ここでは《見切る》についての詳細は書きません。想像して下さい。

岩谷さんは今後、少年サッカーを指導する計画があるらしいです。そしてそこで「見切れる選手」を育てると。この子達、本当に小学生なん? と、誰もが驚くような魅力的なサッカーをするチームをつくって「数年後には、少年サッカーに爆弾を落とそうと思ってる」と言っていました。

最後の質疑応答の時間で、僕はてっきり、参加者の方から「見切れるようになるためには、どんな練習をするんですか」という質問が出ると思っていました。その質問出たら嫌だなぁ、とも。でも、出なかったんです。それが僕は嬉しかった。

僕の勝手な想像ですが、あの時あそこにいた指導者の人達は、それまでの2時間を超える岩谷さんの話を聞いて、その姿、言葉から、そしてそこから伝わってくる熱と生き様から「大事なことは聞いてはいけない。それこそ、自分で考えるものなんだ」と、肌で実感していたんじゃないかって。うまく言えないけれど、僕はそれが本当に嬉しかった。

僕も《見切る》の話を聞いて、自分ならどういう練習をしてそこまで持っていくかを今すぐ考えたいと思ったし、これは絶対に岩谷さんに聞いちゃいけない、って思った。絶対に自分で考えてやるぞって。

僕はコーチとしても男としても、今は岩谷さんに圧倒的に負けている。でもいつか、絶対に超えてみたいと思っているんです。

最後に岩谷さんが言っていたこと「自分は少年サッカーに爆弾を落とすけど、その1年前にでも、ここにいる人達の中で、俺よりも先に爆弾落としてくれる人がいるかもしれないなー」と。

それ、立候補します。自分が証明するって決めました。

【プロフィール】

久保田大介。ジュニア年代からジュニアユース、高校の女子サッカー部を指導するプロコーチ。指導者の学びの場”Borderless” football community主宰。

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