2016.02.09 Tue

Written by EDGE編集部

インタビュー&コラム

【久保田コラム】チームづくりと、乃木坂46 のはなし

◆キャプテンは頼りないほうがいい

桜井玲香というメンバーがいます。彼女は、乃木坂46の「キャプテン」を務めています。

センター(真ん中で歌うポジション)を務めたことも一度もないし、他の番組にピンで出演することもあまりない。正直、乃木坂ファン以外には、ほとんど知られていない存在でしょう。しかし乃木坂46を「一つのチーム」だと考えた時、チームづくりの観点で、彼女が重要なウェイトを占めていると思うんです。

キャプテンなのに、他のメンバーから「ポンコツ」と呼ばれている彼女。

「玲香がみんなをまとめたことなんて一度もない」「遅刻が多い」「キャプテンなんて名前だけ」と常にイジられる存在。実際、どこか抜けているキャラクターです。

でも、実は皆から愛されているのが丸わかりで、まとめたことなんてない、と言われながらも、彼女の存在だけで、実はチームがまとまっている。

僕自身、過去に中学生や高校生のチームで、キャプテンを指名する時、必ず「どこか抜けている、頼りない子」を選んでいました。で、周りにいつも驚かれていました。でもそういう子をキャプテンにした方が、チームってまとまるんです。

頼りなくてもどこか抜けていても、キャプテンはできます。むしろ、そういう子の方がいい。条件は、皆から愛されていて、どこか憎めない子。

サッカーが一番うまかったり、一番しっかりしている選手をキャプテンにすると、まずいいことない。皆が一人に頼っちゃうし、意見も言いづらく、風通しも悪くなる。経験上、そういうことが多かったです。

一番人気のメンバーや何度もセンターを務めるようなメンバーがキャプテンなのではなく、頼りない彼女がキャプテンを務めていることこそが、乃木坂46の強みでもあると思うのです。

僕が考えるキャプテンの条件は、足りないところもいっぱいあるし、抜けているキャラクターなんだけど、どこか憎めない存在で、人望があり、みんなから愛されていること。

「あいつは全然しっかりしてないし、頼りないけど、あいつのために、仕方ないからうちらが支えるしかないよね」と周りが思えれば、そのチームは間違いなく良いチームになります。

サッカーもアイドルも、チームという意味では同じですからね。

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バナナマンと乃木坂46から学ぶ、コーチと選手の関係性

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