2016.01.25 Mon

Written by EDGE編集部

インタビュー&コラム

【久保田コラム】8人制サッカーで問われる、指導者の在り方とは? のはなし

大反響を巻き起こした「8人制サッカー」の是非を問うコラム、完結編です。多くの指導者アンケートから導き出される、子どもの成長のためになる8人制の活かし方とは?(文・久保田大介/SUERTE juniors 横浜)

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こちらは後編です。まずは前編をお読みください。

8人制サッカーについて、現場の指導者のアンケートをもとに、どうすれば良いかを考えるコラム。後編です。

◆【 8人制に対する、現場の声 】

「人数が少なくても大会に出場できる」

「人数が少なくスペースがあるので、色々な把握がしやすい」

「失敗・成功がダイレクトにチャンス・ピンチへと結びつくため、一人ひとりに責任感が芽生える」

というような、8人制の好影響を述べる声も多かったです。

前回のコラムで「選手のプレー機会、増えてないでしょ」というようなことを書きましたが、もちろん「ボールに触れる回数、プレー機会が増えた」という声も、多数ありました。

しかしその反面、悪影響を述べる声の方が、今回のアンケートに関して言えば多かったです。

以下、8人制に対する反対意見や悪影響について、回答があったアンケートです。

「低学年からの8人制によって、攻守分断。後方の選手達がリスクを恐れて、攻撃に参加しなくなる傾向がある」

「はっきりいって《フィジカル至上》に感じる。成長度の違いがはっきりしているジュニア年代に、68メートル×50メートルは広すぎ。大人ピッチの半分という設定は安易」

「一人ひとりの距離感が広いので、やりたい事がやり易いと思えるが、その反面、身体能力の差がはっきり出るので、劣ると思われる選手の育成が難しい」

「子どもの成長に合わせた人数と、ピッチのサイズを再考して欲しい。海外は2年刻み。日本の6・3・3制において、6の最終と3の最初の繋がりが薄くなるのが残念。6年生では105メートル×68メートルの正規ピッチ、正規ゴールにて11人制にて行い、ジュニアユース年代への繋ぎとするのが理想」

「1つのミスが失点に結びつくので、ミスを極端に恐れてしまう傾向がある。1つのミスマッチから組織が崩れてしまうことが多く、力の劣っている選手を使いづらいのが正直なところ。勝敗にこだわるなというけれど、選手が1番こだわるし、選手が“自分のせいで負けた”と気にしてしまう」

これを続けていくと、どうなるでしょうか? 

こんな意見もありました。

「ハードワークができるオールラウンダーは生まれやすいが、面白い選手や一芸に秀でた選手は生まれにくくなるのではないか。小学生という一番アイデアが豊富で柔軟性もあり、いろいろな可能性を秘めている年代で、ミスをしないことを一番に求められたら、魅力ある選手は出にくい」

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8人制では「選手が退場しても補充OK」の不可解さ

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