2015.12.14 Mon

Written by EDGE編集部

インタビュー&コラム

「サッカーに注いできた情熱を、ITビジネスに活かす」元Jリーガー・小林康剛の挑戦

小林:もともと知り合いだった、田中翔太(元プロサッカー選手)がフェイスブックに仕事の様子を載せていたのを偶然見て「どんな仕事をしているんだろう」と興味を持ったのが最初です。(注:田中さんは㈱フォトメ社員)。それでまず、ショウタに連絡をしました。

佐々木:最初、弊社の田中経由で「相談がある」と言われて、代々木のオイスターバーで会いました。ご存知のとおり、小林は寡黙なので、僕がなんとか話を引き出して、どういう形でセカンドキャリアを進んでいきたいの? と聞いたら「これといって考えてないっす」と。

小林:将来像が全然見えなかったんですよね。Jリーガーの頃って、時間はすごくあるじゃないですか。でも、当時はなかなか引退後のことまで、考えが回らないというか…。

IMG_2016

中村篤次郎(なかむら・あつお) メットライフ生命保険㈱ 。シニアエキスパートコンサルタント。不動産営業を経て、ツエーゲン金沢の立ち上げに携わり、初代GMに就任。その後、FC東京の営業部を経て現職に。会社員のかたわら、毎週末サッカーをプレーするアマチュアフットボーラー。ポジションは主にサイドバック。1970年生まれの45歳。この連載のホストを務める。


中村:
現役の選手の中には「現役中に引退後のことを考えるのは良くない。いまの仕事である、サッカーに集中すべきだ」という人もいますよね。

小林:いま振り返ると、ある程度ビジョンを考えていればよかったと思います。ただ、僕はずっとサッカーをやってきた人間なので、漠然とですが、引退後は指導者になるのかなと思っていました。

中村:結果として指導者ではなく、ビジネスの世界に転身することになりましたが、なぜサッカー以外の道に進もうと思ったのですか?

小林:35歳までサッカーだけしかやって来なかったので、一般社会のことを勉強したかったですし、他の世界を見てみたかったんですよね。パソコンも触ったことがない人間をIT企業がよく採用してくれたなと思います。

中村:佐々木さんは、なぜ小林さんを採用したんですか?

佐々木:僕はヴェルディの下部組織でプレーしていましたが、プロにはなれませんでした。でも小林はプロで16年やってきた。その功績は生半可なものではないですよね。それだけの期間、スキルとメンタル、フィジカルを維持し続けることは並大抵のことではないと思うんです。彼が持つ、ひとつのことに没頭するパワーに賭けたかったというのが理由です。最初に会ったときは口数も少なく、ボソボソ喋るので「本当にこの人はJリーガーだったのだろうか」と思いましたけど(笑)

<次ページ>
最初のミーティングで、ITの専門用語がわからずに苦戦

1 2 3 4

◀︎前の記事 トップ ▶︎次の記事