2015.09.18 Fri

Written by EDGE編集部

Jリーグ&国内

「名波浩、中村俊輔、小野伸二。この3人は別格だった」SC相模原代表、望月重良インタビュー(後編)

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――ジダンからボールを奪えそうな気はしました?

望月:まったくなかったです。大人と子どもぐらい、違いがあると感じました。しかも、サンドニの試合は芝の状態が悪かったので、僕らは滑りまくっていたわけですよ。でも、フランスの選手は下半身の強さなのか、ピッチへの慣れなのかはわからないですが、一切滑らない。固定式のスパイクを履いていたのに、ですよ。日本の選手は取り替え式のスパイクを履いて、いつも以上に長いポイントをつけていたと思いますが、それでもズルズル滑っていました。フランスの選手は滑らないし、技術もぶれない。バケモノだなと思いましたね。

――ほかに、試合をして「この選手うまいな」と感じた選手はいました?

望月:名古屋グランパス時代にチームメイトだった、ピクシー(ストイコビッチ)はうまかったですね。本当にうまい選手で、スター性もありましたよね。10番をつける選手というのは、チームが困ったときに何かをやってくれる選手なんです。ピクシーは試合中、チームメイトが「ここでどうにかしてほしい」というときに、必ず応えてくれた選手でした。2000年の天皇杯の決勝のときも点を決めましたし、1996年のときにナビスコカップの1位、2位とリーグ戦の1位、2位でチャンピオンシップをやったのですが(注:サントリーカップ・チャンピオン・ファイナル)、決勝で鹿島と試合をして、延長Vゴールで決めたのもピクシーでした。彼はチームが困っている状況で助けてくれる。ここぞというときに仕事をしてくれる。そんな印象があります。それが10番をつける選手ですよね。プレー面も見本になる選手で、一緒にプレーをしていて、こうやってボールを止めて、こうやって相手をかわしてシュートを打つんだなど、ずいぶん勉強になりました。

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――そう考えると、Jリーグ開幕時のジーコから始まり、昔は見本となる選手がたくさんいましたよね。

望月:当時のJリーグと同じ状況にあるのが、いまの中国ですよね。お金を出して良い選手をとって、国のサッカーのレベルを上げていくという。正直、いまのJリーグはリーグ自体のレベルが上がってきていない現状があります。それをどうするのか、Jリーグもそれぞれのクラブも考えているところだと思います。若手を育てて、海外に輩出するリーグにするのか。プレミアリーグのように、良い選手をJリーグに集めて、レベルを上げてリーグの価値を高めるのか。その過渡期に来ていると思います。

――望月さんはSC相模原(J3)の社長として、どのような視点でクラブを経営しているのですか?

望月:SC相模原を立ち上げて、今年で8年目になります。昨年、ようやくJリーグ52クラブの1つになることができました。まだクラブに歴史もないですし、やらなければいけないことはあるわけで、いまはチームとしての基盤を作っている状態です。将来的にはJ2に昇格し、その先にはJ1があり、アジアに出て行くクラブづくりをしていきたいと思っていますが、一朝一夕でできるものではありません。いまはやるべきことを確実に積み上げながら、チームとしての基盤を作っていく段階だと思っています。

――チームの基盤は、ピッチ内外で必要になりますね。

望月:スタジアムの問題や財政基盤を作ることもそうですし、プロクラブとして、最低限持っていなければいけないもの、やっていかなければいけないことを、いまはコツコツとやっています。だから、変に理想を語れない部分もあるんです。理想はもちろんあるのですが、現状プロサッカークラブとして足りないものもあるので、そこを着実に作っていきたいと思っています。

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