2015.07.15 Wed

Written by EDGE編集部

アジア

豊富な資金力を武器に、欧州やJから監督・選手を集める、タイの『ウボンUMTユナイテッド』を知っているか?

ウボンUMTユナイテッドへの移籍を決断した理由を、山崎が振り返る。

「ディビジョン2でも非常に環境が整ったチームだと聞いていましたし、自分を必要としてオファーをくれたのもうれしかったです。今後のステップアップにつながるチームだと考えて、移籍を決めました。実際、練習環境も生活環境もまったく問題ないですし、非常に恵まれた環境だと感じています」

山崎は駒澤大学を卒業後、地域リーグの東京23FCで3シーズンプレー。その間に、海外でプレーしたいという気持ちが強くなり、2013年にタイ・ディビジョン1のTTM FCに半シーズン所属した。だが、その時は外国人枠を超える数の選手がおり、出場機会は少なかった。

そのシーズン途中にモンテネグロリーグでトライアウトを受け、2部リーグのFK ベラネと契約。すぐにチームの主力となると、翌シーズンは1部リーグのOFK グルバリへの移籍を果たした。「GK以外はどこでもやる」というユーティリティな能力を武器に、モンテネグロの2シーズンで順調に評価を得た。

ubon2

そして今回、山崎の映像を見た、ウボンUMTユナイテッドのスコット・クーパー監督が獲得を熱望。前チームとの契約期間が残っていたため、移籍金が支払われての移籍となった。

エージェントの真野氏は、今回の移籍で移籍金が発生したことが今後、東南アジアのマーケットにおいて大きな意義があると語る。

「これまで東南アジアの移籍は、基本的に契約期間が満了してからのものでした。Jリーグで実績のある選手などでは例外がありますが、移籍金が発生した前例はほとんどありません。こういった事例が生まれたことで、今後は契約期間内でも動きやすくなりますし、東南アジアでプレーする日本人選手にとっても、大きなことだと思います」

移籍後、山崎はすぐにスタメンに定着し、ゴールも記録するなど順調なスタートを切っている。昇格を義務付けられたチームの中で、山崎には「個人として結果を残しながらチームのカテゴリーも上げて、このクラブとともに上に行きたい」というビジョンがある。

タイリーグを中心に、ヨーロッパを含めた「横の動き」が出てきたアジアの移籍市場。下部リーグからチームとともにステップアップを狙う移籍も増え、アジアで戦う日本人選手の選択肢はさらに多様化していくだろう。山崎健太のウボンUMTユナイテッド加入は、その象徴的な出来事と言えそうだ。

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