2015.07.04 Sat

Written by EDGE編集部

アジア

【第13節】香港在住ビジネスマンが始める、サッカー事業の軌跡(アーカイブ)

写真:池田宣雄

近年、アジアでサッカービジネスに関わる日本人が増えてきた。香港在住15年を数える、池田宣雄氏もそのひとりだ。32歳のときに香港で起業し、コーポレートコンサルタントを営むかたわら、サッカーに関する様々な業務のコーディネーターとしても活動している。金融の街としても知られる香港より、スポーツ×ビジネスの観点から綴るエッセイをお届けする。(文・写真 池田宣雄)

<初出:2013年3月第2号 ぽけっとページウィークリー

昨年の11月から、中国のプロサッカーリーグで活躍する、日本人指導者と選手たちとの交流を深めている。中国リーグは日本と同様に、春秋制で開催されている為、昨シーズンの終了を待ちに待ってのご挨拶から交流は始まった。

中国のリーグで活躍する日本人と言えば、まず頭に思い浮かぶのが、中国超級(スーパーリーグ)杭州緑城で指揮を執る、前日本代表監督の岡田武史氏だろう。同クラブには既に複数の日本人コーチも加入しており、さらに今シーズンから、元日本代表の大黒将志が、J1の横浜Fマリノスから移籍加入している。

また、過去にも短期間ではあったが、かつてJリーグで活躍した藤吉信次氏や、元日本代表の巻誠一郎(現東京ヴェルディ)らも、中国のリーグで活躍していた事が知られている。

今回、筆者がご挨拶したのは、中国超級(スーパーリーグ)大連阿爾濱のコーチを務める倉田安治氏と、中国甲級(1部リーグ)深圳紅鑽に所属する楽山孝志のふたりで、その後交流させてもらっている。このふたりの名前を聞いてピンときた人は、なかなかのサッカー通かもしれない。

倉田安治コーチは元日本代表選手。日本でJリーグが始まる直前の1991年に現役から退き、その後J1やJ2のチームで指導者としてのキャリアを積み、一昨年の中国乙級(2部リーグ)東莞南城の臨時コーチを皮切りに、昨春から大連阿爾濱のトップチームでコーチを務めている。また、兼任していた遼寧省U-17代表監督として、昨秋の中国全国大会でチームを全国優勝に導いている。

今シーズンは、大連阿爾濱との契約を更新して、遼寧省U-18代表チームの指導に加え、遼寧省内で新設される中国乙級(2部リーグ)チームの全権を担い、新たに加わる予定の日本人コーチ陣と共に、中国有数のサッカーどころである大連および遼寧省にて、引き続き現場指導に携わる方だ。

そして、このぽけっとページウィークリーの配布エリア内にして、香港に隣接する広東省深圳市をホームタウンとする、深圳紅鑽に所属する楽山孝志について、あらためて記したい。

ジェフユナイテッド市原(現千葉)と、サンフレッチェ広島での活躍の後、ロシア2部リーグのFCヒムキを経て、一昨年から、当時は中国超級(スーパーリーグ)を戦っていた同チームに加入して、今年で3シーズン目を迎える、経験豊富なベテラン選手だ。

深圳紅鑽と言えば、元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏が、現在でも指揮を執っている事をご存知だろう。楽山孝志は、そのトルシエ監督の代名詞であるフラットスリー戦術を、ピッチ上の中盤の底の位置で体現する、非常に重要な役割を担うキーマンで、チームに欠かせない中心選手だ。

この3月に開幕する中国のプロサッカーリーグで活躍するのは、誰もが知る岡田武史監督や大黒将志だけではなく、大連には倉田安治コーチ、そして深圳には楽山孝志がいる事を、筆者は今シーズンを通じてこの紙面で記していく。次回の第14節では、リーグ開幕情報をふたりの状況も交えてお伝えする予定だ。

(編注:内容はすべて原稿執筆時点2013年3月のもの)

ぽけっとページウィークリー

2013年3月第2号掲載コラム加筆修正

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<プロフィール>
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池田宣雄(いけだ・のぶお)
香港紫荊會有限公司・代表取締役社長。大学卒業後、物流大手営業職等を経て、32歳の時に香港で起業。コーポレートコンサルタントのかたわら、フットボールコーディネーターとして香港で活動している。香港サッカー協会会員。1970年生まれの45歳。

 

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