2015.04.22 Wed

Written by EDGE編集部

インタビュー&コラム

【インタビュー】そのボトムアップ、本物ですか? 育成年代の指導者が語る、ボトムアップ本質論(1)

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久保田:「相手チームは6対5だって言っているんですけど、6対6だと思うんですよ。納得がいかないから、ビデオを見せてください」って。そこまで主張しに来るのは、本当に悔しくて納得がいかないからだろうし。

末本:普通の大会だったら、本部にまで来てビデオ判定をしたか。大人がいるので、理屈で抑えられてしまうこともありますからね。普段の試合ではなかなかない、ボトムアップの大会だからこそ見られた光景だったと思います。

久保田:あれは純粋な勝負へのこだわり、インテンシティですよね。

――ボトムアップをやり始めて、チームにどのような変化がありましたか?

末本:一番は、指導者と子どもが共に仲間のように成長するようになったことです。子どもの考えや見えているものがあって、それを指導者と選手とがお互いに共有していくことで、理解のレベルや成長のスピードが上がっていくのを感じています。それまでは極端に言うと、大人だけが見えていて、知っているだけの一方通行だったのがお互いに共創しあっている。答えは、子ども・選手の中にあるのだから考えてみたら当然なのですが、やはりそこに至るまで時間がかかりました。

幸野:大豆戸の子たちが、練習後にテーマを与えられて、グループごとにディスカッションをしている姿を何度か見たことがあります。子どもたちも慣れてきて、活発に意見を言い合っていますよね。建設的な話し合いができていて、サッカーが人としての成長にもつながっているなと思いました。

末本:ありがとうございます。でも、まだまだです(笑)

幸野:そう考えると、僕らサッカークラブができることはたくさんあると思います。どうすれば子どもたちがより成長できるか。考えて工夫しながら自由にできるのは、学校にはないサッカークラブの強みだと思います。今日の大会で大豆戸の選手を見ても、選手だけのミーティングも手慣れたもので、活発に意見を言い合っていました。日頃から、そうしているんだなと思いましたし、昨日今日でできることではないですよね。<後編はこちら>

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