2015.03.31 Tue

Written by EDGE編集部

アジア

メッシ超え、バルサ超えなるか? カンボジア1部のクラブを買収した日本人の挑戦

写真:Hirama Takashi

カンボジア1部リーグ「プノンペンFC」の運営事業を譲受し、新チーム「カンボジアンタイガーフットボールクラブ」の運営を開始した株式会社フォワード(代表取締役:加藤明拓)が、カンボジアンタイガーFCの体制発表会を行った。近年、アジアに活躍の場を求める日本人選手、サッカー関係者は多い。果たして彼らの狙い、ビジョンはどのようなものだろうか?

まずは株式会社フォワード並びに代表の加藤明拓氏が運営譲受し誕生した、カンボジアンタイガーFCが所属するカンボジアリーグについて、おさらいしてみたい。

◇カンボジアリーグの現状

カンボジアには「メトフォン・カンボジアリーグ」という1部のリーグがある。(メトフォンはスポンサーである通信事業者名)。所属クラブ数は12で、日系のクラブが2つ。カンボジアンタイガーFCは、リーグ唯一の日本企業運営チームとなっている(2015年3月末時点)。

カンボジアサッカーのレベルはというと、FIFAランキングで184位(2015年2月時点)と実力的に高くはないが、サッカーはカンボジアのナンバーワンスポーツであり、日本もU-14代表監督や技術委員、審判員の派遣、カンボジアリーグとJリーグの提携など、積極的に展開している。

カンボジアンタイガーFCには、2015年3月末時点で4名の日本人と1名のテスト生(なんと加藤代表!)が所属している。昨シーズンはリーグ5位、カップ戦は3位。今シーズンの上位進出を狙っている。

◇ワンチャイルド・ワンボールプロジェクト

カンボジアンタイガーFCはチームの強化もさることながら、地域貢献も積極的に行っている。それが「ワンチャイルド・ワンボールプロジェクト」だ。「子ども1人に1つボールを。そして笑顔を」をテーマにボールサプライヤー、冠スポンサーの協力や会員費の一部をもとに、カンボジアンタイガーの選手が地元の学校を回り、サッカースクールを実施。ロゴ入りのボールを年間5000個以上、配ることを目標としている。

「ワンチャイルド・ワンボールプロジェクト」誕生のきかっけは、代表の加藤氏がカンボジアのバッタンバンという町を訪れた、15年前にさかのぼる。当時、一緒に遊んだ少年のひとりに家がなく、路上で生活しているという。そこで「なにか欲しいものある?」と加藤氏がたずねると、その少年は迷うことなく、こう答えた「サッカーボール」。

この出来事にカルチャーショックを受けた加藤氏は「すべての人を裕福にすることはできないけど、サッカーを通じて、少しでも多くの笑顔があふれる支援をしたい」と誓った。15年後、サッカークラブの運営でカンボジアとの縁ができた加藤氏は、カンボジアンタイガーの「ワンチャイルド・ワンボールプロジェクト」を通じて、「子どもたちに夢や希望、笑顔を生み出せるような存在になりたい」と感じている。

◇めざすはメッシ超え、バルサ超え

加藤氏のビジョンは「2025年にJリーグのクラブを保有し、2035年にメッシを超える選手をアジアから輩出し、FCバルセロナに勝つことができるアジアのサッカークラブを保有すること」だという。ビジョンを常に意識するため、社内の壁にメッシのイラストを描いたというからおもしろい。フットボールエッジでは、「カンボジアンタイガーFC」の続報を今後も取り上げて行く予定である。

カンボジアンタイガーFC公式HP

株式会社フォワードHP

 

 

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