2015.03.25 Wed

Written by EDGE編集部

日本代表

ハリルホジッチの秘策。ゾーンディフェンス向上のための“3本のロープ”

写真:Matsuoka Kenzaburo

27日のキリンチャレンジカップ・チュニジア戦、31日のJALチャレンジカップ・ウズベキスタン戦を控え、大分市内で合宿を行っている日本代表。ハリルホジッチ体制下、初となるトレーニングで興味深い出来事があった。ハリルホジッチが急遽スタッフに用意させた、3本のロープから見えてくるトレーニングの意図とは――。(取材・文 清水英斗)

非公開に設定された、ハリルホジッチ率いる日本代表の2日目のトレーニング。

26分間のジョギングで終了した初日に続き、当日になって非公開と通達された2日目のトレーニングは、冒頭15分のみがメディア公開された。選手はピッチの外周をジョギングし、その後、ダッシュ系フィジカルトレーニングに移ったところで終了。その先は非公開となった。

初日のあと、メディア仲間は新しい日本代表を、しゃれを利かせて『ハシルジャパン』と表現した。たしかに、我々が見学を許されたのはハシルジャパンであって、ハリルジャパンではなかった。

とはいえ、この非公開トレーニングは、推測できる部分も多くある。選手の話からすると、多くの時間は守備戦術の修正に費やされたようだ。

まずは、トレーニング開始前にピッチ上に並べられたオーガナイズ。ペナルティエリアの幅を、マーカーで4等分した四角形のグリッドがあり、それが3列分、合計12個作られた。ディフェンスライン、中盤ライン、FWラインの3列だろうか。各グリッドの中央には、列ごとに色分けしたビブスも置かれている。

そして気になるのは、真ん中にある3本のロープ。監督の要請を受け、スタッフが現地で調達したそうだ。

ハリルホジッチはそのロープを手に取り、大股で5歩分を測った。氏の体格なら、7~8メートルくらいになるだろうか。そしてスタッフと協力しながら、ロープの端と端に、輪を作った。

何のために、こんなことをしているのか?

いくつかヒントはある。

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