2015.03.12 Thu

Written by EDGE編集部

アジア

【現地発コラム】なぜタイリーグで60名以上の日本人選手がプレーするようになったのか?

写真:Honda Tatsunari

ここ数年、タイリーグでプレーする日本人選手が急増している。その数、およそ60人。単純計算で、Jクラブ2チーム分の選手がタイでプレーしているのだ。なぜ、こんなにもタイリーグでプレーする選手が増えたのだろう? タイサッカーの事情に精通する現地在住ジャーナリストに、現状を解説してもらった。(文・写真 本多辰成)

近年、タイでプレーする日本人選手が増えている。2009年ではわずか3名だったのが、年々増え続け、昨季はついに60名を突破。現在、世界で最も多くの日本人選手がプレーする海外のリーグとなっている。

昨季は岩政大樹(現・ファジアーノ岡山)、茂庭照幸(現・セレッソ大阪)、カレン・ロバート(現・韓国・ソウルイーランドFC)といった、日本でも名の知れた選手たちがプレーしたことで、その事実は日本のファンの間でもずいぶん認知されたことだろう。

今季はリーグの外国人枠が7から「5」へと縮小した影響で、日本人選手の総数も昨年よりは減少したものの、1部であるタイ・プレミアリーグから3部に相当するディビジョン2まで、計50名ほどの日本人がタイでプレーしている。

では、なぜこれほど多くの日本人がプレーするようになったのか。そのきっかけとなったのが、2009年から3シーズンをタイでプレーした丸山良明(現・セレッソ大阪U18コーチ)の存在だ。

丸山は横浜F・マリノス、アルビレックス新潟などでプレーした後、タイに渡ると、タイサッカーのポテンシャルに魅力を感じ、独自にレポートを作成するなどして日本人選手に情報を提供。日本人とタイリーグの、最初の架け橋となった。

それをきっかけに、タイでプレーする日本人が瞬く間に増えていったというのが、その後の2、3シーズンで起きたことだった。だが、ここ1、2シーズンに見られる現象は、もはやそれだけで語りきれるものではない。

丸山の行動と時を同じくして動き出した、Jリーグの『アジア戦略』によってタイリーグにスポットが当たったこと、さらにはリーグの規模拡大による『サラリーの上昇』や『環境面の改善』が著しいことなども、日本人選手のタイ進出を後押ししてきた。

待遇面については一概に語ることはできないが、日本代表歴を持つ選手たちがやってきたことからもわかるように、今のタイリーグには、日本で実績のある選手にとっても十分な選択肢となりうるクラブが存在するのも事実だ。

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