2015.02.06 Fri

Written by EDGE編集部

日本代表

<アギーレ解任問題>必要なのは、日本サッカーを成長させられる監督

写真:Matsuoka Kenzaburo

2月3日、日本サッカー協会の大仁邦彌会長はハビエル・アギーレ氏との契約解除を発表した。そこで注目を集めているのが、後任人事だ。現在、様々な名前が挙がっているが、日本代表監督にはどのような人物が適任なのだろうか。(文・鈴木智之/FootballEDGE編集長)

アギーレ氏との契約解除を受けて、メディアではJリーグでの指導経験がある外国人監督、日本人監督などの名前が挙がっている。

個人的にもっとも重要視したいのが「W杯でベスト16に進出した経験」だ。客観的に見て、日本代表にとって最適な目標は「W杯でベスト16進出」だろう。この目標を成し遂げるには、過去に代表チームを率いて、ベスト16に進出した経験のある人物が望ましい。

先日、ドイツサッカー協会のイゼケ氏が来日し「ブラジルW杯のドイツ代表の準備」について解説していたが、その内容が圧巻だった。ドイツはこれまでのW杯の経験から、オフ・ザ・ピッチの重要性を熟知していた。そこでもっとも重要になるのが、キャンプ地選びだ。

ブラジルでキャンプ地を探したところ、移動手段や環境面から見て、最適な宿舎がなかった。そこでドイツサッカー協会は、W杯のためだけにカンポ・バイーアという場所にドイツ代表の専用宿舎を建て、自らの手でキャンプ地を作ったという。

これは極端な例だが、W杯を勝ち抜くためには技術、戦術、フィジカル、メンタルだけでなく、コンディショニングなど様々な要素が絡み合う。これは国内リーグや欧州チャンピオンズリーグ、アジアチャンピオンズリーグなどとは違った種類の経験である。

ブラジルW杯でのキャンプ地選定、コンディショニングの失敗を見ても、いまの日本サッカー協会に、W杯で最大限力を発揮するために必要な知識やノウハウを持つ人物はいないと考えられる。そのことからも、W杯で勝った経験、知識、情報を持つ監督が望ましい。

その視点で見ると、日本人監督はあり得ない。唯一の例外は岡田武史氏だが、FC今治のオーナーに就任したばかりであり、さすがに3度目はないだろう。

もし日本人が代表監督になるのであれば、次のパターン以外にないのではないか。

それは「年代別代表で結果を出し、A代表の監督まで上り詰める」というものだ。

<次ページ>必要なのは「日本を知っている監督」ではなく「日本を成長させられる監督」

 

1 2

◀︎前の記事 トップ ▶︎次の記事