2015.02.01 Sun

Written by EDGE編集部

アジア

どこよりも詳しい、アジアカップのベストイレブン解説

写真:Matsuoka Kenzaburo

1月31日、開催国オーストラリアの優勝で幕を閉じたアジアカップ。アジアサッカー連盟が大会ベストイレブンを発表し、優勝したオーストラリアから4名、準優勝の韓国から4名、3位のUAEから2名、イラクから1名が選ばれた。残念ながら日本からは選ばれなかったが、顔ぶれを見ると順当な結果となった。ベストイレブンに選ばれた選手を、フットボールエッジ編集長・鈴木が解説する。

【AFC選出ベストイレブン】

FW
ティム・ケイヒル(オーストラリア)
アリ・マブフート(UAE)
ソン・フンミン(韓国)

MF
オマール・アブドゥラフマン(UAE)
マッシモ・ルオンゴ(オーストラリア)
キ・ソンヨン(韓国)

DF
イスマイル・ドゥルガム(イラク)
カク・テヒ(韓国)
トレン・セイズベリー(オーストラリア)
チャ・ドゥリ(韓国)

GK
マシュー・ライアン(オーストラリア)

MVP
マッシモ・ルオンゴ(オーストラリア)

得点王
アリ・マブフート(UAE)5点

最優秀GK
マシュー・ライアン(オーストラリア)

フェアプレー賞
オーストラリア代表

 【フットボールエッジ編集長・鈴木の総評】

FW
ティム・ケイヒル(オーストラリア)
チーム最多の3ゴールをあげ、文句なしの選出。開幕戦の同点弾、準決勝の2得点と大事な場面でのゴールが印象的だった。攻撃でだけでなく、守備面でも空中戦に無類の強さを発揮し、まさに八面六臂の活躍だった。決勝戦の後半途中に退くと、スタジアムからは割れんばかりの大歓声が巻き起こった。オーストラリアの人たちにとって、背番号4がどれほど特別な存在かを物語っていた。

アリ・マブフート(UAE
得点王に輝いた、スピードと決定力を兼ね備えたアタッカー。日本戦のゴールは彼のストロングポイントを存分に発揮したプレーだった。オマール・アブドゥラフマンという『アジア最高のパサー』とのコンビは、大会に彩りを加えた。彼の長所はゴール前でも焦ることなく、自分のタイミングでシュートを打てること。また日本戦と3位決定戦で見せた、GKのタイミングをずらして逆を突くペナルティキックも見事だった。

ソン・フンミン(韓国)
韓国が優勝していれば、間違いなくMVPに選ばれていただろう。韓国の若きアタッカーは、イ・チョンヨン、ク・ジャチョルという攻撃の主力をケガで欠きながらも孤軍奮闘。準々決勝では延長戦で2ゴールを決める離れ業をやってのけ、決勝戦でも後半アディショナルタイムに同点ゴールを叩き出した。スピードあふれるドリブル突破、正確なシュート技術、最後まで落ちないスタミナと持てる能力を存分に発揮した。まだ22歳と若く、これからの成長が楽しみな選手だ。

MF
オマール・アブドゥラフマン(UAE
今大会最大の発見。得点王に輝いたマブフートのコンビは、大会屈指の破壊力だった。2004年アジアカップMVPの中村俊輔を彷彿させるレフティは、イマジネーションあふれる多彩なパスで攻撃を牽引した。左足一本で攻撃をリードするという、一見するとクラッシックな10番スタイルだが、彼の特長は豊富な運動量とピッチのどの位置にいても決定的な仕事ができることにある。23歳と若く、次回以降のアジアカップでも活躍が期待できる選手だ。

マッシモ・ルオンゴ(オーストラリア)
大会MVPに輝いたアタッカー。開幕戦と決勝戦という注目の高い舞台でゴールを決めるのは、彼が「持っている」選手であるということ。常にゴールを狙っており、思いきりの良いシュートは相手の脅威になっていた。またアシスト数はUAEのオマール・アブドゥラフマンと並び、最多の4を記録した。常にゴールに絡むプレーで、オーストラリア初優勝の立役者となった。

キ・ソンヨン(韓国)
キャプテンとして全6試合に出場。決勝戦では後半終了間際にソン・フンミンのゴールをお膳立てするなど、攻守に貢献した。韓国の攻撃は常に彼を経由すると言っても過言ではない。驚くべきがパス成功率。6試合平均で93.1%と高く、自陣でのパス成功率は97.3%とほぼノーミスでプレーし続けた。中盤の底でパスを散らし、攻守にリズムを作るキャプテンの存在なくして、韓国のファイナル進出はなかっただろう。

<次ページ>守備は主にオーストラリア、韓国から選出。日本で目立ったのは本田、長友。

 

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