2015.01.29 Thu

Written by EDGE編集部

日本代表

アジアカップ準々決勝 圧倒的に差があった日本とUAEのPKテクニック

写真:Kenzaburo Matsuoka

アジアカップ準々決勝、日本はUAEを相手に崩し切れず、試合はPK戦に持ち込まれた。日本はエースの本田圭佑と香川真司が外して敗退。「PKは時の運」というが果たして本当なのだろうか? 日本とUAEとのPK技術の違いを読み解く。

6本中、5本のキックが相手GKに読まれていた――。

結果的にGKにストップされることはなかったが、日本の選手が蹴るコースは、UAEのGKナスールにことごとく読まれていた。

ゴールの枠を外した本田圭佑も、左ポストに当てた香川真司のキックも、UAEのGKはコースを読み、反応していた。

唯一読まれていなかったのは、柴崎岳だけである。柴崎はゆっくりとした助走から、GKの動きをしっかりと見て、相手のタイミングを外して逆を突くキックで成功させた。

それ以外のキッカー、長谷部誠、豊田陽平、森重真人はGKとの駆け引きもほとんどなく、オーソドックスに蹴り、UAEのGKは反応していた。わずかにシュートのスピード、コースが上回っていたので止められることはなかったが、紙一重のキックだった。

対照的だったのがUAEのキックだ。1番手のオマール・アブドゥラフマンは「パネンカ」や「クッキアイオ」と呼ばれる、ゴール中央への浮き球キックで川島永嗣を翻弄し、2番手のマブフートもGKの動きをよく見て、反応できないタイミングで冷静に蹴っている。4、5人目もフェイントをかけて川島をおびき寄せ、反対方向に蹴っている。

120分間の戦いでは日本が上回っていたが、PK戦ではUAEの方が遥かに優れていた――。

この事実に「PKは運」や「しょうがない」などと曖昧な言葉で逃げて目を背けてしまえば、次も同じような悲劇が繰り返されるだろう。

アジアカップPK動画<日本>
アジアカップPK動画<UAE>

(リンク先はアジアカップ公式動画サイト『レジェンドスタジアム』)

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